お店がQRコード決済「PayPay(ペイペイ)」を導入する店舗側のメリットとデメリット

世界的に有名なキャッシュレス決済「PayPal(ペイパル)」と誤解されることもある「PayPay(ペイペイ)」。現在キャンペーンを行っており、キャッシュレス決済を試してみたいとお考えの飲食店や小売店といった店舗にとって、検討する価値があると思いますので、PayPayの概要から店舗側のメリットとデメリットまでご紹介します。

PayPayの使い方

PayPay(ペイペイ)とは、ソフトバンクとヤフーの合弁会社PayPay株式会社が提供する、バーコードやQRコードを使ったスマホ決済サービスです。2018年10月にスタートした比較的新しいサービス。競争が激化しているキャッシュレス決済市場では後発組ですが、シェアを獲得するために、大々的なキャンペーンを実施しており、どこまでユーザーを囲い込めるかに注目が集まっています。ちなみに、2019年2月以降はオンライン決済にも対応すると発表がありました。

《PayPayの主な使い方》

(1) 店は、店に割り振られている固有のQRコードを顧客に案内します。レジ横にPayPay用のQRコードを置いているケースが多いです。
(2) 顧客は、スマホでPayPayのアプリを起動させ、QRコードを読み取ります。
(3) 顧客は、金額を入力し、「支払う」を押し、店員に完了画面を見せます。
(4) 店は、瞬時に届く支払い完了メールにより、支払いを確認します。

ここまでにかかる時間は、筆者の感覚だと15~20秒程度です。

※店からQRコードを提示する上記の方法が以外に、顧客が提示したバーコードを店が読み取る方法もありますが、読み取り用の機器の準備が必要なため、個人で経営しているような飲食店や小売店向きではありません。ここでは説明を割愛します。

費用

現在は、普及の段階ということもより、店舗側の持ち出し費用は無料で始められます。

初期導入費 0円
上記で紹介した店がQRコードを提示する支払いのみであれば、初期導入費は0円です。

決済手数料 0円(3年間)
サービス開始日より3年間は無料。その後については、有償化の可能性もあるとのこと。具体的な金額については、現時点で発表はありません。

入金手数料 0円
利用する銀行により入金手数料、入金サイクルが異なります。
《ジャパンネット銀行の場合》
累計決済金額が1万円以上であれば、入金タイミングは翌日で、入金手数料は永年無料です。
《その他の金融機関の場合》
累計決済金額が1万円以上であれば、入金タイミングは最短で翌々営業日。入金手数料は、2019年9月30日までは無料です。2019年10月1日以降は有償化する場合もあるとのこと。

これまで初期導入費や決済手数料がネックとなり、キャッシュレス化に踏み切れなかった店舗も、今ならまずはお試し感覚で始めやすいでしょう。

PayPayのメリット

PayPayを導入することによる店舗側のメリットは主に次の3点です。
・決済にかかる時間の短縮
・決済にかかわる業務の効率化
・管理コストの低減

一つずつ説明していきます。

決済にかかる時間の短縮

現金決済、クレジットカード決済、RQコード決済、それぞれについて、決済にかかる時間を表にまとめました(筆者の主観です)。
クレジットカード決済の場合、サインまたは暗証番号が必要なケースが多く、決済にかかる時間は現金決済とほぼ同程度。一方のPayPayだとスマートフォンをかざすだけなので、現金決済やクレジットカード決済の約半分の時間、15秒程度で決済可能です。

決済にかかわる業務の効率化

QRコード決済の場合は、釣銭用の現金の用意が不要です。また売上の計算と現金の突き合わせ作業も必要なくなります。両替も売り上げの入金も不要なため、銀行に行く機会もグッと減るでしょう。

もちろん、キャッシュレス決済を導入するにあたり、現金の取り扱いを止める店は少数派で、現金決済も併用する店が多いことと思います。それでも、現金の取り扱いが減ると、釣銭の用意も少なくなりますし、少しずつ効率化をはかれるでしょう。

管理コストの低減

現金というのは紛失や不正の温床になる可能性があります。盗難被害にあう可能性もゼロではありません。一方でQRコード決済を含めキャッシュレス化を行うと、全ての取引記録が残るので、透明性の高い取引が可能です。働くスタッフにとっては、売上と現金が合わないときに、疑われることほど嫌なものはないでしょう。キャッシュレス化することで、そういった精神的なものも含めて管理コストが減るのはメリットです。

その他、特に飲食店でメリットになりそうなのが、顧客側と物理的な接触がないため衛生的な点。QRコード決済の場合、店側は現金やカード等に触れることなく精算が可能です。支払い完了メールの確認も、音声で確認できるようにすることが可能。このため会計の都度に手を洗ったり、消毒したりする手間が省けますね。

今後はさらに人手不足が進むことが予想されています。一つ一つの短縮時間は決して長いとは言えませんが、こういった改善を少しずつ行い積み重ねていくことが、大事でしょう。

PayPayのデメリット

PayPayに限らずですが、キャッシュレス決済には、現時点でデメリットもあります。主なものは次の3点。
・停電時の利用が困難
・手数料の負担
・お客様の負担

メリットと同様、ひとつずつ見ていきます。

停電時の利用が困難

北海道胆振東部地震の際は、北海道全域が停電し、キャッシュレス決済の脆弱性が話題になりました。読み取り端末や決済情報を送信する回線が機能しなくなったのが理由です。2018.12.2の時点ではPayPayも利用できません。ただし、Squareはオフラインモードでの決済が可能ですので、今後は変わっていく可能性もありそうです。

手数料の負担

店側にとっては、キャッシュレス決済を導入すると、手数料の負担が発生します。PayPayの場合も導入から3年は無料ですが、その後は有償の可能性が高いです。この手数料を高いと考えるか、安いと考えるかですね。何となく目に見えるものだけに、負担感があるのは事実でしょう。でも、前述したようにメリットもたくさんあります。メリットとデメリット、どちらが大きくなるのか、手数料の負担が無料の間に検証してみるのはいかがでしょうか。

お客様の負担

キャッシュレス決済は、ポイントの還元など、お客様にメリットがある一方で、アプリの導入などの負担があるのは事実です。人によっては、使用感がなく使いすぎないかなどの不安の声がありますね。

PayPayのメリットとデメリットについて、さらに詳しくお知りになりたい方は、動画もあわせてご覧ください。

PayPayの始め方

弊社でもPayPayを導入しました。手続きは簡単。登記簿謄本の添付も不要で、法人番号でOKでした。説明書、QRコードのステッカー、PayPayのロゴのステッカー、組み立て式の自立式台紙などの「PayPayコードキット」が郵送で届きます。動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。

現在、現金商売をしている個人商店の皆さん。2020年にはオリンピックも開催されます。今なら初期投資ゼロ、手数料ゼロで始められるPayPayを試してみる価値はあるでしょう。他のQRコード決済については以下をご覧ください。
店舗が導入を検討したいQRコード決済主要4サービスを徹底比較2019(PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、Origami Pay)

弊社では全てに関して最適なアドバイスや解決策を提供できるわけではありませんが、かかりつけの医者のように「ちょっと聞いてみよう」と思ってもらえる存在を目指しています。キャッシュレス決済を導入したいけれど、どのサービスを利用するのがいいだろうか、何から始めたらいいかなど、何かありましたら、遠慮なくお問い合わせください。