複数のMacで同一のファイルを編集する方法
経緯と概要
ローカルエリア内で様々な場所に設置して利用しているMacを複数台保有している。それぞれのMacで同一のファイルを編集して仕事を進めていきたいがどのような方法があるか考えてみた。いくつか方法が考えられるが「iCloud」を利用する方法と「共有」を利用する方法の2つが有効と考える。
この2つの方法について紹介する。(両機能ともMacの標準機能)
前提
- Macで利用できる標準的な機能を利用する
- PCは全てMacである場合
- 他者とファイル共有をしないで個人的に仕事をする
※他者と共有して利用する場合はGoogle Workspaceなどを利用する方が適していると考える。
iCloudを利用する場合
iCloudとは何か?
Appleが提供するクラウドサービスで以下のイラストのように様々な形式のファイルがインターネットの領域に保管されている。
iCloud(インターネット)内にあるファイルをローカルMacから直接アクセスして操作するイメージ

設定
- システム環境設定で行う
- 対象となるMac全てに対して設定する
- 同一のApple IDを設定する
- iCloud Drive にチェックをいれる(その他の項目は必要に応じてきめる)
- 保存容量が足りない場合は有料版で適当な容量を選択する
- (iCloudの無料枠は5GB。ちなみに当方は50GBの有料版を利用)

- 今回の設定では「”デスクトップ”フォルダと”書類”フォルダ」のチェックを外した。
- ごちゃ混ぜになってしまうために、分かりやすい名前でiCloud内にフォルダーを作成した。
- (作成方法) Finder – iCloud から「新規作成」でフォルダを作成する
ファイルへのアクセスと操作
「Finder」–「iCloud」– 「対象のフォルダ」から操作対象のファイルを選択してアプリで開いて操作する。

「共有」を利用する場合
同一のApple IDでログインしているローカルネットワーク内にあるMac間でファイルの共有をする。
対象のPCにアクセスして対象ファイルを直接的に操作するイメージ

設定は以下のようにする
- システム環境設定で行う
- 「共有」を選択して「ファイル共有」にチェックを入れる
ファイルへのアクセスと操作
Finderで「場所」ー「ネットワーク」ー「該当のPC」でアクセスすると共有フォルダのリストが表示され、その中のファイルにアクセスできる。
アクセスに時間がかかることがある。

備考
- iCloudと共有は同時に利用して問題ないと思われるが、個人的に利用しているSidecarという技術の動作がおかしくなったので、iCloudのみ利用することにした。
- iCloudはMac以外にもiPhone, iPadでも利用できる。
-> 防水対応のiPhoneなら風呂場の中で入浴中でも作業が進められる。 - iCloudはWindows版も存在する。
- 仕事として他者とファイルを共有する場合は、Google Workspaceなどのクラウドサービスを利用する方が向いていると考える。