店舗向け!キャッシュレス決済でポイント還元~消費税増税対策

2019年10月から消費税がついに10%になる予定。1万円の買い物をすると、消費税が1,000円かかると思うと、なかなか厳しいですね。店を経営する立場からすると、増税後の買い控えなど不安も大きいことと思います。

その対策の一つとして経済産業省が「キャッシュレス・消費者還元事業」を進めています。

キャッシュレス・消費者還元事業は、2019年10月1日の消費税率引上げに伴い、需要平準化対策として、キャッシュレス対応による生産性向上や消費者の利便性向上の観点も含め、消費税率引上げ後の一定期間に限り、中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元等を支援する事業です。

今回は、中小の小売店向けに知っておきたい、検討しておきたい情報をまとめます。4月から対象店舗の登録が開始されますので、今すぐチェックしておきましょう!

キャッシュレス・消費者還元事業とは

「キャッシュレス・消費者還元事業」は3つの柱からなっています。

①消費者へのポイント還元

消費者が中小のお店でキャッシュレス決済で買い物をすると、消費者にポイントが還元されます。中小のお店にとっては、自分たちの負担なしで消費者に費用を還元でき、集客力のアップが期待されています。またキャッシュレス決済を導入することで、レジ締め・現金取り扱いコストが省け、業務効率化が見込まれます。

【対象期間】
消費税が増税される10月から2020年6月(9カ月間)
【ポイント還元の割合】
個別店舗:5%
フランチャイズ加盟店:2%
※商品券など換金性の高い商品の購入は対象外

大手のスーパーなどは対象外です。例えばコンビニでは、直営店とフランチャイズチェーン加盟店の2つがあります。このため、政府のルールに則ると直営店はポイント還元なし、FC加盟店のみ2%還元という形になりますね。しかし、消費者からすると、どの店が直営店か分かりにくいため混乱が予想され、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンは、直営店での還元費用を負担し、全店舗で2%の還元を行う方向で検討しているそうです(参考:時事ドットコムニュース)。

インターネット通販などの非対面取引も対象です。

【注意点】
全てのキャッシュレス決済でポイントが還元されるわけではありません。政府が認めた手段のみです。2019年3月23日現在では、正式決定はされていませんが、100を超える事業者が参加申請をしているとのこと。

▽主なカード会社では、JCB、三井住友カード、三菱UFJニコス、クレディセゾン、楽天カード、オリコ=オリエントコーポレーション、
▽QRコード決済では、楽天、LINEPay、PayPay、NTTドコモ、
▽交通系ICカードでは「Suica」を発行するJR東日本が、それぞれ参加を申請しました。
(「NHK NEWS WEB」より)

Suicaは参加を申請しているものの、他の交通系ICカードは、ポイントの対象外となるところも多いようです。

また、加盟店手数料が3.25%を超えるような決済手段も対象外になります。

つまり、ポイント還元をお店で実施したい場合は、対象となっているキャッシュレス決済が行える必要があります。どれが対象かは、4月を目途に「キャッシュレス・消費者還元サイト」等で公表される予定です。

②キャッシュレス決済に必要な端末導入費用の補助

①の消費者へのポイント還元を実施する事業者を対象に、キャッシュレス決済を導入するのに必要な端末等の導入費用の補助があります。費用の1/3を決済事業者が、残りの2/3を国が補助。端末補助金は、補助金の交付決定後、端末を発注し、1カ月または3カ月単位での概算払い請求に応じた交付が行われます。

少しでも早めに導入しておきたい場合は、PayPay(ペイペイ)楽天ペイは、実質0円で始められますので、これらを先に導入して、補助金の募集が始まった時点で決済手段も増やすことを考えてもいいでしょう(2019年3月23日時点)。

③キャッシュレス決済における決済手数料の補助

中小の小売店がキャッシュレス決済を導入する際のハードルになるのが決済手数料。今回は、加盟店手数料が3.25%以下の場合、期間中1/3が補助されます。

政府は今回の事業効果も含めて、2025年までに民間最終消費支出に占めるキャッシュレス決済比率を40%にすることを目標にしています。キャッシュレスが普及すると、「現金を持ち合わせていない」という消費者も増えてくることでしょう。そうなったときに、顧客を失わないよう、こうした事業を上手に活用して、決済手段を整備しておくことをおすすめします。

(2019.04.13 追記)
店舗の登録についても少しずつ情報が明らかになってきています。以下の記事もあわせてご覧ください。
店舗向け!キャッシュレス・消費者還元事業の登録までのステップ

弊社では全てに関して最適なアドバイスや解決策を提供できるわけではありませんが、かかりつけの医者のように「ちょっと聞いてみよう」と思ってもらえる存在を目指しています。キャッシュレス決済を導入したいけれど、どのサービスを利用するのがいいだろうか、何から始めたらいいかなど、何かありましたら、遠慮なくお問い合わせください。