店舗が導入を検討したいQRコード決済主要4サービスを徹底比較2019(PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、Origami Pay)

QRコード決済「PayPay」を巡っては、二重決済や身に覚えのない請求など不安を感じる問題も出てきて、PayPayの導入を再検討した店舗もあったのではないでしょうか。その結果、12月21日から、クレジットカード利用時の上限金額が、過去30日間で5万円までという制限が設けられました。「新たなクレジットカード不正利用の対策を講じるまでの間」の緊急的な措置のようです。

今後より一層のセキュリティ対策が施されることを願うばかりですね。

こうした残念なニュースもありましたが、キャッシュレス化自体は、今後さらに進むものと考えています。決済手段が現金しかない店舗は、お客様から「現金は持ち合わせがないから、他の店で買うよ」と言われてしまう日もそう遠くはないかもしれません。

キャッシュレス化の機運が高まっている今、検討を始めてみてはいかがでしょうか。

今回は、小売店や飲食店など小規模店舗が導入しいやすい、QRコード決済の主要サービス4つをまとめました。
参考にされてください。

主要QRコード決済サービスを徹底比較

QRコード決済を導入する際、店舗側が最も気にするのは、費用の話(導入コスト、手数料、振込までの期間)と取り扱いやすさ。そして、顧客にとってどのサービスが使い勝手が良く、メリットがあるのか。そんな点を中心にまとめました(2018年12月末現在)。

PayPay(ペイペイ)

ソフトバンクとヤフーの合併会社PayPay株式会社が提供するスマホ決済サービス。2018年10月にスタートし、大々的なキャンペーンを実施しました。サービス開始日から3年間は、決済手数料無料なので、導入のハードルが低いのが特徴です。手続きが簡単で始めやすく、操作も簡単です。ジャパンネット銀行と相性がいいので、口座開設も視野に検討するといいでしょう。また、2019年9月30日まではAlipay(アリペイ)も決済手数料が無料。インバウンド対策としても有効でしょう。

今後も大々的なキャンペーンが展開される可能性があります。その波にうまく乗れると、売り上げにつなげることができるかもしれませんね。

楽天ペイ

名前の通り、楽天株式会社が提供するサービスです。お客様としては利用することで楽天ポイントがもらえるため、楽天のサービスを普段利用しているユーザーへの訴求効果が高いです。また、主要ブランドのクレジットカード決済、電子マネー決済にも対応しているので、この機会に本格的なキャッシュレス化を目指すなら、楽天ペイはおすすめです。決済手数料も低めに設定されています。楽天銀行を入金口座に設定することで、翌日に自動で入金してもらえるので、現金感覚で運用したいお店に向いています。

LINE Pay(ラインペイ)

LINEが提供しているサービス。お客様は事前にチャージをした上で利用します。お客様へのポイント還元率が高いのも特徴です(店の負担は特になし)。1回当たりの決済金額の上限が100万円(10万円以上は本人確認が必要)と大きいです。支払いサイクルが月末締めの翌月末払いのため、資金繰りにある程度の余裕があるお店は利用しやすいでしょう。またQRコード決済だけでなく、メッセージの配信やクーポンの発行もできるので、集客、販売促進に活かしていくことも可能です。

Origami Pay(オリガミペイ)

株式会社Origamiが提供しているサービス。決済後にお店のお知らせなどをお客様にアプローチすることができ、来店促進につなげやすいのが特徴です。オプションで中国の大手QRコード決済「Alipay(アリペイ)」にも対応可能。インバウンド対策を強化したいお店は選択肢になるでしょう。

PayPay 楽天ペイ LINE Pay Origami Pay
店舗視点
初期導入費 0円 0円 0円 0円
月額固定費 0円 0円 0円 0円
決済手数料 0円
(3年間)
3.24% 0円(2018年8月から3年間。その後は2.45~5.50%) 最大3.25%
入金サイクル 締日 累計決済金額1万円以上もしくは月末 月末 月末
入金タイミング 翌日(ジャパンネット銀行)
最短翌々営業日(その他の金融機関)
翌日(楽天銀行)
翌営業日(その他の金融機関)
翌月末 翌月末
入金手数料 0円(ジャパンネット銀行は永年。その他の金融機関は2019年9月30日まで) 0円(楽天銀行)
210円(その他の金融機関)
0円
1回当たりの決済額の上限 3万円以上は本人確認書類が必要 最大50万円 100万円(10万円を超える場合は本人確認が必要)
Alipay 利用可
決済手数料0%(2019年9月30日まで)
利用可

決済手数調 最大3.25%

お客様視点
支払い方法 クレジットカード
PayPay残高
Yahoo!マネー
銀行口座
楽天ポイント
クレジットカード
現金
LINE Payカード
銀行口座
クレジットカード
銀行口座
ポイント還元率 0.5% 0.5~2.0% 3.5~5.0%(※) なし

(※)こちらのポイント還元率は2019年7月31日まで。2019年8月1日以降は、特にキャンペーン等が設定されなければ、0.5~2.0%になります。

入金までの時間をできる限り短くしたいなら、楽天ペイかPayPay

店舗側にとってキャッシュレス化するデメリットの一つに、決済後入金までに時間がかかり資金繰りが難しくなるというのがあります。

そういうお店は、楽天ペイもしくは、PayPayがいいでしょう。

楽天ペイの場合は、楽天銀行の預金口座を作った上で、利用するのがおすすめです。楽天銀行であれば、売上日の翌日に自動で入金されます。その上、振込手数料は無料です。振込手続きが不要なのは、思っている以上に便利だと思います。

PayPayの場合は、ジャンネット銀行に預金口座を持つことで、翌日に入金されます。累計決済金額が1万円以上であれば、自動入金です。振込手数料は、ジャパンネット銀行であれば、現在だけでなく、永年無料。もし入金のタイミングが翌々営業日以降でも問題なければ、2019年9月30日までは、入金手数料は無料なので、今お使いの金融機関を振込先として設定することでもいいでしょう。

コストをできる限り抑えたいなら、LINE Payか楽天ペイ、PayPay

現在は、どのサービスを選んでも初期導入費用と月額固定費をかけずに始めることができます。そうすると、店側の負担としては、決済手数料がポイント。現在は、PayPayとLINE Payがキャンペーンを実施しており、決済手数料も無料で始められます。
どちらか選ばなければいけないものではないので、両方導入してみるのもいいでしょう。

ただし、PayPayについては、将来的に店側の費用負担がどの程度になるのか、現時点では公開されていません。未確定事項が多いのも事実。他社よりも大幅に高い金額が設定される可能性は低そうですが、一度、店に定着した決済手段を止めるのはお客様を混乱させてしまう可能性もあります。そういった懸念を考えると、決済手数料を支払ってでも、既に安定的に運用されている楽天ペイを選択するのもひとつの考え方です。

お店の利用客に中国人旅行者が多いなら、PayPayかOrigami Pay

2020年には東京オリンピックがありますし、昨今の高まるインバウンド需要への対応は急務であり、なかでも中国の存在は無視できません。その中国は、世界一のキャッシュレス文化であり、普及しているのが決済手段のひとつがAripay(アリペイ)です。PayPayとOrigami Payであれば、このAripayも使えるようになります。

導入および使い方が簡単なのは、楽天ペイかPayPay

キャッシュレス決済が初めての場合、導入までの難しさや、導入後に使いこなせるのかという不安もあると思います。そういった観点から考えると、楽天ペイかPayPayがいいでしょう。

楽天ペイは、一つの端末で6ブランドのクレジットカード決済、主要ブランドの電子マネー決済まで対応できます。これを個別に契約すると、読み取り用の端末が増え、使いこなす負担が増えてしまいますので、将来的に決済手段を増やしていきたいという方向性をお持ちでしたら、楽天ペイはおすすめです。

まずはQRコード決済だけ導入できればいいとお考えでしたら、PayPayも選択肢のひとつになるでしょう。PayPayは地域に営業スタッフを配置していますので、対面で説明を受けることができます。ネットだけでのやり取りだと不安な方には心強いと思います。弊社の加盟店登録から利用開始までを動画にまとめましたので、よろしければご覧ください。

ちなみに、弊社はLINE Payの導入に戸惑いました(Origami Payは未導入)。ただしサポートは非常に丁寧です。

弊社では全てに関して最適なアドバイスや解決策を提供できるわけではありませんが、かかりつけの医者のように「ちょっと聞いてみよう」と思ってもらえる存在を目指しています。キャッシュレス決済を導入したいけれど、どのサービスを利用するのがいいだろうか、何から始めたらいいかなど、何かありましたら、遠慮なくお問い合わせください。