中小企業でもAIは必要!事例を踏まえた必要性を解説

大量のデータから学習することによりパターンの識別、予測などをするAI(人工知能)。

皆さんはAIに対してどのようなイメージを持っているでしょうか。

ドラマ「ドクターX~外科医・大門三知子」の中でもAIシステムが出てきていました。ご覧になった方は、情報を入力すると、自動で何かしらの数値や答えを算出してくれるといったイメージは持っているかもしれませんね。一方で、まだまだ具体的なイメージは持てていない人も多いようです。

そのため、どのようなイメージであっても「中小企業にAIは関係ないだろう」との考えを持つ人が多いのが事実です。しかし、AIは中小企業でも導入が進んでいます。今や「中小企業だからAIは関係ない」などとは言ってられない状況です。今回は中小企業でAIがどのように役立つのかを事例とともにご説明します。

中小企業でもAIは活躍する

中小企業でもAIは様々な面で活躍します。大企業だからこそ活用できると考えている人いますが、実際には中小企業でも役立てられるものです。繰り返しですが、中小企業には縁がないものであるとの考えは捨てなければなりません。

もちろんすべての企業がAIを導入できるわけではありません。中小企業がAIを導入するのであれば障壁が存在するのも事実です。乗り越えなければならないものも存在しています。そのような印象が中小企業でのAI導入のハードルを高めているかもしれません。

しかし、だからといってAIの導入を検討すらしないことはおすすめできません。まずはAIを導入できるかどうかは検討をしてみるべきです。中小企業でもAIが活躍している事例は多数ありますので、そのような事例を含めて導入できるかどうかをまずは見極めなければなりません。

なぜ中小企業でもAIが必要なのか

中小企業でもAIが必要とされるのには理由があります。このAIが必要とされる理由についてもご説明します。

AIで情報を視覚化することで業務改善に役立つため

AIで情報を視覚化しこれを利用すると業務改善に役立ちます。

AIには様々なものがありますが、全体的に言えることは情報を視覚化するということです。バラバラになっている情報を集めて、人間が分かりやすい情報に作り変えることを得意としています。例えば様々な販売データを集約して、一つの販売予測をするような使い方があります。また、人間の音声データを集約して、分かりやすく文章にするといったものもあります。

AIを導入することによって人間は情報を理解しやすくなります。また、必要に応じてAIに情報を処理させることで、人間の手で情報を処理する必要がなくなります。このことは時間の面でも能力の面でも業務改善に大きく役立ちます。特別なスキルを持った人がいなくても、AIを活用することでスムーズに対応できるようになるのです。

利用企業の増加に伴い取り残されないため

既に中小企業でもAIを導入しているところが増えてきています。このような状況ですので、取り残されないためにもAI導入の検討は急務です。

AIを導入することによって中小企業でもメリットを受けられることは上記でも説明した通りです。つまり全く同じ条件で事業を進めている場合、AIを導入している企業の方がそうではない企業よりも業績は良くなると考えられます。AIの力を借りることによって、より効率的な会社運営ができるのです。

AIの導入を完了させている中小企業が増えてくると、導入していない企業はどんどんと取り残されてしまいます。導入している企業が効率的な会社運営をしている中で、人間の能力だけに頼った会社の運営をしなければならなくなります。このような事態を避けるために可能な限りAIは導入したいものです。

もちろん全く同じ条件で事業を進めている会社はほとんどないことでしょう。何かしら異なった部分があるはずです。ただ、その点を踏まえたとしても導入していないことはマイナスポイントであり、取り残されないために導入を検討しなければなりません。

中小企業でAIを活用した事例

中小企業でもAIを活用した事例はいくつも存在します。ここでは具体的な事例でご説明をします。

販売予測をAIで算出する

販売予測を算出した事例があります。

製造業の場合にはある程度の生産計画を立てなくてはなりません。どの程度売れるかを販売予測として算出し、その結果をもとに生産計画を立てます。販売予測がブレてしまっては生産計画にも影響が出るのです。

人間がやるとブレが出やすくなってしまいますので、それをAIに任せます。

今までの販売記録をAIに処理させて、統計的な情報から販売予測を算出します。人間が算出する際には感情など無駄な要素が入ってしまうこともありますが、AIが算出するときは数字だけを根拠にします。

その結果、販売予測のブレが小さくなったというのがこちらの事例です。どのような観点からAIにより予測させるかは評価が必要なものの、時間をかけた以上に効果を生み出しています。

顧客ニーズの洗い出し

顧客ニーズの洗い出しにAIが活用される事例もあります。

どのような業界であっても顧客ニーズの洗い出しは必須です。ニーズに合っていない商品を提供しても、企業として勝ち残っていくことが難しいのは言うまでもありません。求められているものを提供しなければならないのです。

この点をどのように検討するかは企業によって異なる部分ですが、AIを導入して検討を進める方法もあります。

AIに利用者からの問い合わせ内容などを入力することで、要望としてどのようなものが求められているのかを視覚化します。問い合わせの内容は様々なものですが、これらをAIの力でグループ化し、顧客ニーズとしてどのような傾向があるのかを洗い出しします。人間が対応すると時間がかかりますが、AIの力によって短時間でこれを実現したのです。

Excelなどを駆使すれば分析できる内容ではあったかもしれません。しかし、莫大な量のデータを処理することや年間に何回も対応しなければならないことを踏まえると人間がやるのは現実的ではありません。対応する時間をAIで解決した事例です。

社内の人員削減

AIを利用することで社内の人員を削減した事例もあります。

中小企業で何かしら物を作っている場合、利用者から様々な問い合わせを受けることでしょう。電話連絡を受けることも多々あり、これに対応できるような人員の確保を迫られていることもあります。問い合わせに対応するための人員が、社内の人件費を圧迫してるようなケースもあります。

この問題を解決するためにAIを導入して問い合わせの自動応答を実現したのがこの事例です。音声を解析できるAIを導入して基本的な受付は対応し、その後必要な人へ電話をつなぐ仕組みを採用しました。

これによって今まで電話の受付をしていた人員の削減に成功しました。AIが適切な人を判断して直接電話を転送できるようになった事例です。

見積もり精度の向上

AIを導入することで見積もりの精度向上に役立った事例もあります。

見積もりは勘と経験で進めているという企業も多々見受けられます。今までの経験や実績を基にして、新しい引き合いの見積もりをするというものです。

しかし、この方法では見積もりをする人の感覚が反映されてしまいます。今までの経験や実績と新しい引き合いを比べる時に個人差が出てしまうのです。その結果、この見積もり方法は人によって数値のブレが出やすくなってしまいます。

それに対してAIを導入すると、個人の主観などは反映されなくなります。純粋に今までの見積もり金額や規模を利用して新しい見積もりを算出するのです。

人間の主観を排除することで数字だけに注目した見積もりを出せるのがAIです。見積もりをする人によって生じていたブレをAIの力で減少させた事例です。

画像解析

画像解析にAIを利用することで人間の目では気付きにくい誤差を見つけ出す事例です。

設計図のように細かな記述が含まれている画像の場合、人間の目ではその差に気付けないようなことがありました。結果、製品を作る際に古い設計書のまま製品を作ってしまうという問題が発生していました。また、そもそも設計書のどこが変更になったのか判断できないようなものもありました。

そこでAIを導入し画像比較を実現したのがこの事例です。AIであれば人間の目では判断しづらい細かな差も見つけ出すことが可能です。新旧の画像を比較し利用者に変更点を強調するように表示しました。

そうすることで利用者は設計書の変更点に気付きやすくなり、誤ったものを作成することが減りました。結果として廃棄個数などが減少し原価の低減につながった事例です。

中小企業がAI導入で解決すべき課題とは

中小企業でAIを導入した事例をご紹介しました。ただ、事例だけでは具体的にAI導入で解決すべきことが見えてこないかもしれません。以下では中小企業がAI導入で解決すべき課題についてもご説明します。

中小企業がAIで解決できる課題は数多くある

中小企業がAIで解決できる課題は数多くあります。何かしらの課題を解決するためにAIの利用がおすすめです。

具体的にAIを利用して解決できると思われる課題は以下のものがあります。
・コストに関する課題
・時間に関する課題
・生産に関する課題
・流通に関する課題
・ルーチンワークに関する課題

AIで解決できる課題を挙げだすとキリがありません。どのような課題もAIを活用することで多少なりとも改善が見込めるからです。

もちろんAIで課題を解決することと発生する費用のバランスについては考えなければなりません。コストパフォーマンスも踏まえながら、AIで課題を解決するようにしなければなりません。

中小企業でのAI導入には壁もある

中小企業もAIを導入することで多くのメリットが見込めます。ただ、中小企業でのAI導入には壁があるのも事実です。

例えば中小企業でのAI導入には以下の壁が存在します。
・AIの導入コスト
・AIを利用するための前提条件が満たせない

1つめの壁はAIの導入コストが支払えないということが挙げられます。AI導入もIT化のひとつですので、それなりのコストを投じて導入します。

壁としてはAIを導入できるだけの初期投資がそもそもできないということが考えられます。どのようなAIを導入するかによって費用は異なるものの、数百万円などになると支払いができないケースです。中小企業にとって初期費用の高さが壁になるケースが考えられます。

また、初期費用が支払えたとしても、回収までに必要な期間が壁になることもあります。導入コストに対する費用対効果が直ぐに判断できない場合には、それが導入コストの壁につながってしまうことがあるのです。

2つめの壁はAIを導入するための前提条件が不足していることが挙げられます。AIはすでに存在しているデータなどを元に学習し、その結果を踏まえて適切な答えを導き出すものです。つまり、すでに存在しているデータがなければAIはなかなか活躍できないのです。

中小企業では学習の元になるデータを適切に管理しておらず廃棄しているケースがあります。また、管理していても紙媒体などでAIの学習に使うには手間がかかってしまうケースもあります。

このようなケースではAIを導入しても期待するような効果が得られないことが考えられます。そのため、AI導入自体を断念してしまうことにつながってしまいます。前提条件を満たせないことも、中小企業でAI導入の壁になりえます。

中小企業でもAIの活用で業務改善を目指す

中小企業であってもAIの導入は可能です。既に導入されている事例もありますので、他社に遅れを取らないように導入を検討するべき時代です。同じ条件でAIを導入していなければ他者に負ける原因となりかねません。

もちろん全ての中小企業でAIが導入できるわけではありません。いくつかの障壁がありますので、それを乗り越えなければいけないのも事実です。ただ、最初から導入できないものであると決めつけるのは良くありません。まずは自社でAIを活用できるシーンを検討し、導入の障壁になるものがあるのか、あるのであればそれは何なのか、具体的に検討を進めていきましょう。

ご質問、ご相談などありましたらお気軽にお問い合わせください。

YouTube「株式会社ダークマターのビジネス情報チャンネル」でもAIについて解説しています。こちらもあわせてご覧ください。