【G Suite(旧Google Apps)】有料版は、無料版とはどう違う?
こんにちは。
「Gmail」や「Google ドライブ」など、グーグルのサービスを使っている方は多いことと思います。無料とは思えないほど、機能としては充実していますね。それでも多くの企業は、Googleが有料で提供している「G Suite」というサービスを利用しています。それはなぜでしょうか?
今回は、無償版のサービスと、有償版の「G Suite」の違いについてまとめました。
フリーランスの方、中小企業にお勤めの方、システム管理者の方に特にお読みいただきたい内容となっています。
「G Suite」とは
「G Suite(読み方:ジースイート)」はGoogleが事業者向けに出しているグループウェアです。以前は、「Google Apps for Work」という名称で呼ばれていました。グループウエアとは、組織内でスケジュールやファイルなどの共有を行うことを目的としたソフトウエアのことを指します。
ICTを活用した柔軟な働き方「テレワーク」の普及とともに、グループウエアは欠かすことができないものになっています。「G Suite」のほかに、マイクロソフトの「Office 365」やサイボウズなどが有名です。
有料版と無料版との違い
「G Suite」では、Gmail、Googleドライブ、Googleカレンダー、Googleドキュメント、GoogleハングアウトMeetなどが使用できます。これらは無料でも使用可能ですね。でも概念やサービス内容は全く異なります。有料版との主な違いは次の表をご覧ください。
無料版 | 有料版 | |
対象 | 個人 | 事業者 |
料金 | 無料 | 680円/月~ |
容量 | 15GB | 30GB(Basic)/無制限(Business・Enterprise) |
サポート | なし | 電話とメールにて24時間365日対応 |
セキュリティ | ― | 組織全体の使用状況を確認したり、セキュリティ状況を監視したり一元管理が可能 |
Gmail | gmail.comのみ | 独自ドメイン |
有料版は、管理者のみがアクセスできる画面があり、組織内のユーザーを一元管理する機能が付いています。無料版の場合は、各自がしっかりと設定を行い、セキュリティ対策をしなくてはいけません。情報漏洩などがあれば、即、会社は信用を失いますので、個人任せというのも不安があります。無料というのは、たしかに魅力ですが、ビジネスで使う場合はリスクもあるということです。
とはいえ、中小企業の場合は社内にシステムに詳しい人がいない場合もあります。そういう状況でも有料版であれば、サポート体制が整っています。電話とメールで24時間365日困ったことがあれば相談可能です。
無料版のメールアドレスは「***@gmai.com」という形になりますが、有料版は独自ドメインを取ることができ「[ユーザー名]@[会社名].com」という形のメールアドレスを使用できます。つまり、相手は「この方は無料のサービスを使っているんだな」というのが一目瞭然。セキュリティの意識が低いと思われてしまうかもしれませんね。
また使えるストレージ容量も異なります。有料版には複数のエディションが用意されており、無料版のストレージ容量が15GBなのに対して、Basicエディションでは30GB、Business、Enterpriseでは無制限です。
有料版の料金は、1ユーザーあたり680円/月から使用できます。それだけの費用を支払う価値は十分にあると思います。
導入に不安があるのですが……。利用開始方法は?
初めての導入は不安もあることと思いますが、既に無料版をお使いでしたら違和感なくスムーズに馴染むことができるでしょう。
「G Suite」は14日間無料でお試しできるサービスを実施しています。導入を検討する場合は以下の流れで登録してお試し利用をしてみましょう。
- トップページから「無料試用を開始」ボタンをクリック
- 企業または組織の詳細を入力
- メールアドレスを入力
- 独自ドメインを入力もしくは購入する
- 会社の住所を入力
- ログイン情報を入力
- ロボットでないことを確認
- 料金プランを選択
- 支払い情報を入力(クレジットカードが必要です)
弊社では、中小企業がIT化を推進する際、企業にあった形で適切に実施されるよう、コンサルティングを行っております。何かお困りのこと等ありましたら、遠慮なくお問合せください。
(参考)
▼中小企業に合うのは「Office 365」と「G Suite」のどちら?比較して違いを解説
▼「Office 365」の選び方!各プランを徹底比較!個人&小さな法人向け